ブラックチェリー無垢材を削ってテーブルに加工して、最後にオイルやフィーデンワックスを塗って仕上げる。そしてお客さんが使い始め、数年たつ。その工程の中でブラックチェリー無垢材は驚くほど色が変化します。当工房ではマットウレタン塗装かオイルワックス(フィーデンワックス)塗装か同価格で選べますが、ダイニングテーブルをご家庭で使う場合、圧倒的にフィーデンワックスを選ぶ方が多いです。
時間が経ったら、塗る。乾いたら、塗る。色の変化とフィーデンワックスを塗ることについて、記します。
こちら燕市に工房があったころの時の様子。
展示室でフィーデンワックスを塗ります。耐水ペーパー(耐水紙やすり)は目の細かいものを使いましょう。耐水ペーパーか、いらなくなったコットンのTシャツにボトルから出して、もしくはテーブルに直接出して塗っていきます。耐水ペーパーは、当工房でオイルワックスのテーブルをオーダー下さった方はメンテナンスキットをおつけしていますのでその中に入っています。
小口(天板の厚さの部分)にも塗ります。
余裕があったら裏面も塗ります。
オレンジオイル配合なのでいいかほりが室内に漂います。換気も兼ねて、しばらく窓やドアを開けて置きます。
塗り終わったら、数時間はペタペタするので触らないでおきましょう。
カサカサした木肌にオイルワックスがしみ込んでいくのは気分が良いです。塗装って、草取りと一緒で、やればやるだけ効果が出るので集中したい時、気分アップしたい時にも最適だと思います。
思いついた時に塗るでもよし、年末の大掃除でもよし。(オイルやオイルワックスの家具の使い始めのうちは頻度多めがオススメ。その後のしみ込み方が違います)
比較してもツヤ感はあまり大差ないと思います。スツールの脚はブラックチェリー無垢材のマットウレタン塗装。当工房のマットウレタン塗装はピカピカしません。よくメンテナンスされたオイル仕上げやフィーデンワックス仕上げのテーブルは、磨きこまれていますので、自然の艶が出ています。手をたくさんかけてあげると、無垢の木はツヤツヤします。ツヤツヤした髪や肌、は誉め言葉ですが、木にも同じように当てはまります。
同じウレタン塗装でも、その方法や職人さんの技術により、数年後、数十年後の状態がかなり変わります。当工房では、マットウレタン塗装の丁寧さ・技術の高さに自信を持ち行っていますので、マットウレタン塗装の家具が気になる方はお問い合わせください。当工房がピカピカしないマットウレタン塗装の家具をつくります。