長い真ちゅう取っ手のキッチンとアイランド作業台収納　5147

全体の配置は、4.5mの壁に2.7mのキッチンや冷蔵庫、レンジ台などを並べて置くスタイル。間取りの関係で外壁に面した窓には向いていないからこそ、全面に貼った、コンクリートのような質感の大判のグレーの色のタイルがポイント。

通路幅を1.2m以上と確保した壁付けのキッチンとアイランド作業台収納との間。これくらいあると2人以上でキッチンに立っても、大きな引き出しを開けても、作業しやすい。奥の勝手口への直線の通路も確保できて動線の確保もバッチリなN邸。

ステンレス天板のアイランド作業台収納の奥に、ガスコンロ＆ビルトインガスオーブン。銅の鍋にコトコト・・・煮物の似合うキッチン。ステンレス、チェリーの木、真鍮の取っ手、銅の鍋。いろいろな素材が一か所にあっても、N様の「好きなもの」が集まっていれば、違和感は無し。「ただ綺麗なだけ」のキッチンでなく、ものがたくさんあっても「感じよく」見えるキッチンが一番使いやすいし、楽です。こんなキッチンを目指したいですね。

キッチン水栓はハンスグローエ　アクサー　チッテリオ。何といってもこちら、上のボタンで水の出す・止めるができるのが特徴。シャワーホース引き出し式でボタンでオンオフできる、スイッチ式水栓。お風呂場のシャワーによくあるやつです。お風呂場にはよくありますが、キッチン用ではスイッチ式水栓は少ないので、貴重な選択肢です。

シンクの下は、観音開き扉。35cmの長さの真鍮の取っ手だから、タオルも掛けられるし取っ手にもなっているトビラ。

シンクとコンロの間の引き出しは4段。上から、9cm、14cm、20cm、20cmの深さの使いやすい4段。手作りの真鍮の取っ手は、燕三条ならではの工夫がされた取っ手。

真ちゅうは溶接に注意が必要。このカクカク感、トメの美しさを出すのは、なかなかできないことで、いつものスーパー職人・Sさんとあれこれ打ち合わせしながらつくったイッピン。

一番上は浅めで深さ9cmくらい。調理ツールや包丁の収納に。

深さ20cmの引き出しは、和食器やコップの収納に。

真ちゅうの取っ手の引き出しの中の、真鍮のスプーンたち。代々受け継がれた和食器が収納されたキッチンは、何代もの世代を超えて皆が使うキッチンのありのままの姿で、本当に美しいN様のキッチンでした。

コンロ脇の小さな引き出しにもちゃんと手作りの真鍮のハンドルをつけています。

調味料にぴったりのサイズ感のコンロ脇の引出し。たくさんならんだスパイス。

一升瓶の入るボトルラック引出し。

アイランド作業台収納は180x60cmのサイズ。シンプルにトビラが4枚に、内部は可動棚。

すぐダイニングテーブルでなく、真ん中に作業台収納があるキッチンは、調理中の仮置きに、片付ける時にキッチンに置けないときに、大活躍。ものを置いてける平らな場所、あればあるほどストレスなく食事できる。

無垢材のブラックチェリーの扉を開けると中は可動棚。

35cm巾と「長めの」真鍮のカクカクした取っ手をつけましたので、安定感ある見た目に。細めの真鍮取っ手を付けることが多いのですが、このような太くて角ばったタイプも面白いですよ。

トイレの手洗いエリアにもご注文頂きました。タオル掛けです。

真ちゅうのビスでとめて、角ばったタオルバーには角ばった取付台座でデザインしてつくりました。このほかにも家具の取っ手や洗面収納もおつくりさせて頂きました。Nさま、ありがとうございました。