ステンレス天板のキッチン作業台で人気の木について。
前回は、ブラックチェリーでした。
今回は、ナラ材です。
ナラ材は、ナチュラルブラウンという言葉がよく似合う木です。
木目はいろいろで、キッチン作業台をつくるとき、たくさんの木の中から一枚ずつ選んでいくのですが、製作者の好みというかセンスが反映されやすい木のようです。
当工房がキッチン作業台をナラ材でつくるとおおむねこういった表情になります。
製作者によって違う、のですが、ツリーベでは、すべて木は一人の職人・鳥部伸二がえらんでいますので、だいたいこんな感じになります。
ナラ無垢材の扉とステンレス天板の組み合わせ。キレイです。
木は、色の他に大切なのがその表面の触り心地です。
ナラ材の触り心地は、綺麗すぎない、少しボコボコとした感じのあることが特徴です。
これがチェリーやハードメープルだと、もっとつるつるとします。
ナラと似た感じの表面の触り心地には、ブラックウォールナットがあります。
このボコボコは、導管といって、水を吸い上げる管です。
導管がハッキリしているのが、ナラ材です。
【愛知県名古屋市 ステンレス天板とナラ無垢扉のキッチンボード製作例 no.5016】はコチラ
よくお客様から頂くご質問にこんなものがあります。
「木の部分はキッチンで使う作業台としては、お手入れは大変ですか?」
「やっぱり水に弱いんですか?大丈夫ですか?」
「ナラは表面がボコボコしているのであれば、水に弱いですか?」
大丈夫です。とお答えしています。
当工房では、「マットウレタン塗装」と「オイル(ワックス)塗装」をお選び頂けますが、どちらも、大丈夫です。
木の表面を薄く薄くウレタン樹脂でコーティングしています。それを塗装と呼ぶのですが、これが職人の腕が出ます。
ツリーベが塗装すると、かなりマットです。光りません。なおかつ、水に強い。
ホントに?という場合は、工房横展示室でご覧になれますのでお気軽にお越し下さい。
みなさん、「オイルの家具との見た目の違いが分からない」と言われます。
当工房では全て一人の職人で最後まで責任をもって製作しているので、塗装まで全て行います。
だから、木を生かしながら、マンションでも一戸建てでも、どんな環境にも合う使いやすいキッチン作業台を製作できます。
だから、無垢の扉をキッチンに使っても大丈夫なのです。
水に弱い、とされるナチュラルなオイル(ワックス)塗装。
一概にそうも言えません。
ただし、定期的なメンテナンスが必要です。
言い換えると、メンテナンスをご自分でして頂く事が可能です。
お届けしてから「はじめのうち」に、「新品のうち」にたくさんメンテナンスを頻度多めにして頂く事がポイントです。
塗り込めば塗り込むほど水や汚れに強くなる、フィーデンワックスを当工房ではオーダー頂いた方にプレゼントしています。
きちんとした職人が、きちんとした技術で塗装した家具であれば、ナラ材はとってもキッチン作業台に適した木です。
木としての粘り強さからみても、木の中でも家具に適した木、それがナラだと思います。
「せっかくのナラの家具だからオイルワックスで」という方もおられますし、
「ずぼらでいきたいのでウレタン塗装で」という方も多いです。
どちらの塗装でも、永くお使い頂けるしっかりとした家具づくりをしています。
【ステンレスとナラのオーダーカウンター食器棚 no.c5052】
つぎは、ステンレスについてお話したいと思います。