以前、かなり敏感な化学物質へのアレルギーをお持ちの方へステンレスキッチンをつくったことがあります。
ツリーベでも、総無垢材で、かつ、接着剤を一切使わないでステンレスキッチンをつくることもできます。そのお客様と、何度も何度も打ち合わせを重ね、総無垢材かつ接着剤無しで作るかどうか?そこまでやる必要があるかどうか?を検討しました。
当工房で使っているものは、すべて安全なものしかつかっていないこと、ウレタン塗装も接着剤も、赤ちゃんの食器にも使えるような安全なものを使っている事を詳しくご説明させて頂きました。
結果、「いつものツリーベの仕様で」ということになり、ステンレスキッチンをいつも通り、ていねいに製作させて頂きました。
そして、お引っ越しをされて、ステンレスキッチンを使っても、全く問題ないとのこと。
そういった化学物質への反応は、新品であればあるほど揮発がありますので、最初が肝心なのですが、まったく問題なくお使い頂けましたので、嬉しかったです。
ガゲナウ食洗機45cmをシンク左横に入れ、シンク下はオープンタイプ。
シンク下にゴミ箱を入れるスペースのあるステンレスキッチンです。
シンクの前に20cmほどの棚があって、ヤカンや調味料など置きっぱなしにしても、ダイニング側(反対側)からは全く見えないから、片づけなくても大丈夫。
反対側から見た様子。
ブラックチェリー総無垢材の棚をつくりました。
このあと引違のトビラを4枚つけて、完成。
安全なものを、と特に強くうたっているわけではないのですが、いつも通りつくって実際に大丈夫、と言われると、自信になります。
永くお使い頂くために、機能性や美しさを追い求めることが多いですが、安全であることも大切な要素です。
打ち合わせを何度もおこない、ご質問頂いたことに真剣にお答えするのですが、分からないこともあります。その度に、とことん調べ、自分が納得してからお返しします。
これは、素材の安全について以外に、食洗機の使い方だったり、オーブンの温度だったり、ソファの硬さだったり、チェリーの色の変化だったりいろんな分野にわたります。
ステンレスキッチンには、安全性も求められていると強く感じたT様へのオーダーメード製作例でした。