新潟県の中央、燕三条エリアでオーダーキッチンと家具を製作しているツリーベ。
燕三条エリアは、金属製品の製造が盛んな町で、
・スプーンやフォークなどのカトラリー
・包丁やハサミ、ノミ、ニッパー型爪切りなどの刃物
・やかん、フライパン、ザル・ボウルなどの金属の調理器具
などの職人がたくさんいて、メーカーがたくさんあるエリアです。
これらは、ステンレスやスチール(アイアン)などの様々な金属でできていますが、包丁の取手には木が使われているものもあるように、他の素材との組み合わせも多いのが特徴。
ツリーベが木と金属を合わせた家具やキッチンをつくるようになったのは、「かっこいいから」
「売れるから」
ではなく、この燕三条という地域で家具を作っているからこその自然のながれです。
親戚が、友人のお父さんが、職人さんということが多かったし、
町工場と家が混在するのが普通でしたので、
そこに金属を加工する音と匂いが漂う中で育ったのです。
自分が職業を持つようになり、木工の職人となってからも、自然とステンレスやアイアンと近い距離でいました。
「ステンレスはステンレスの職人が作るから、木工サイドは何もしなくてもいい」というのではまったくありません。
木と同じように、ステンレスやアイアンも、切断したり熔接したり、ボルト締めされたりすると、伸びたり縮んだりします。
それがどの程度の状態で起こるのか?どんな時に起こるのか?
私たちはそれを十分知ったうえで、予測しながらものづくりをしています。
金属というと、工業製品の色が強い場合もあるでしょう。
私たちがお付き合いしている職人さんたちは、手仕事を大切に、ひとつひとつ異なるものを作っておられる方です。
人間だから、毎回ちょっとずつ違うこともあるかもしれなくて、それを最終的に木と合わせた時にどんなまとめ方をするかも、大変ではあるが、楽しみなところ。
人間がつくる美しい金属、
人間がつくる美しい木、
それを合わせたらきっともっと美しいものに出会える。
そう思うと、毎回、楽しみなのです。